消化器の症状
消化器の症状

下痢とは、通常よりも水分の多い便が頻繁に出る状態を指し、多くは一時的なウイルスや細菌感染が原因です。しかし、数日以上にわたって下痢が続く場合には、感染症以外の要因も考えなければなりません。例えば、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、薬の副作用、ストレス、食物アレルギーなどが挙げられます。脂肪の多い食事や冷たいものの取りすぎも腸の運動を活発にして下痢を引き起こすことがあります。
血便を伴う、発熱がある、夜間も下痢が止まらない、体重が減るといった症状がある場合は、精密検査が必要です。脱水や電解質異常を防ぐためにも、長引く下痢は放置せず、内科で原因を調べることが大切です。適切な治療により、症状は改善が見込めます。
便秘は、「排便の回数が少ない」「便が硬くて出にくい」「排便後も残便感がある」といった状態が続くことを指します。一般的に週に3回未満の排便、あるいは数日ごとにしか排便がない場合が便秘とされます。また、毎日便が出ていても量が少量のみでカス状やウサギの糞のような便が出る場合も便秘とされます。水分不足、食物繊維の不足、運動不足、ストレス、加齢、服薬(鉄剤や痛み止めなど)などが主な原因です。
また、過敏性腸症候群の一種である便秘型IBSや、甲状腺機能低下症、糖尿病、パーキンソン病などの疾患が背景にあることもあります。急に便秘になった、高齢者で便が極端に細い、便に血が混じる、体重が減ってきたといった症状があれば、大腸がんなどの病気の可能性も否定できません。便秘は生活習慣の見直しや市販薬で改善することもありますが、慢性化している場合には一度内科を受診し、原因に応じた対処を行うことが大切です。
吐き気は、消化管だけでなく、さまざまな臓器や神経系の不調が原因で起こる症状です。代表的な原因には、胃腸炎、食中毒、胃潰瘍、逆流性食道炎などの消化器疾患があり、ウイルスや細菌の感染により胃腸が炎症を起こすことで吐き気が生じます。その他、頭痛やめまいを伴う場合は脳の異常(脳出血や脳腫瘍など)、乗り物酔い、メニエール病、自律神経の乱れ、さらには妊娠初期、強いストレスなども原因になります。
また、薬の副作用や肝機能障害、腎機能障害でも吐き気が出ることがあります。症状が強く、水分も取れない場合は脱水のリスクもあるため注意が必要です。市販の胃薬で改善しない、繰り返す、他の症状を伴う場合には、早めに内科で相談しましょう。血液検査や腹部超音波などで原因を特定することで、適切な治療につながります。
「最近食欲が出ない」「食事が進まない」という症状は、疲労やストレス、一時的な体調不良でも起こることがあります。しかし、食欲不振が数日以上続く場合や、体重が減ってきた場合には、何らかの病気が関係している可能性があります。消化器系の病気では、胃炎、胃潰瘍、胃がん、膵炎、肝臓疾患などが挙げられます。
また、感染症、うつ病、自律神経失調症、甲状腺機能の異常、糖尿病、心不全などの内科的疾患でも食欲不振を引き起こします。高齢の方では、味覚や嗅覚の変化、口腔内の問題(義歯や歯周病)なども関係することがあります。放置すると栄養不足や免疫低下を招き、体力が落ちやすくなります。気になる症状が続くときは、血液検査や画像検査を含めた内科的な評価を受け、適切な治療を受けることが重要です。
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